前回、紹介した中国のふるいお話。
さて、旦那さんを家に帰らせるほどに美人になったということですが、いったいどんな風に美人になったのでしょうか?
シワが無くなりツヤツヤになった?
シミが減り美白になった?
今風にいうアンチエイジングで若返った!?
ゼロポジションのスタッフとそんな話をしていたところ、5000人の女性のデータベースで早速、分析してくれました。
その結果、興味深い説がでてきました。
漢方でいう虚証の人と、冷え(または低体温)や低血圧を自覚している人には、非常に多くの共通点がありました。
いわゆる虚弱体質系の悩みが多い人が、虚証の診たてに、ほぼ当てはまります。
そして、そのような諸症状で悩んでいる虚弱体質系の人では、肌の乾燥でも悩んでいる人が多いことが判りました。
虚証の人の当帰の処方。当帰にはカラダを温める他に、肌の乾燥を防ぐ効果があるようです。
なぜなら、当帰の薬草を煎じてお茶にした当帰飲子(とうきいんし)という処方-おそらく前回紹介した故事で奥さんが飲んでいたもの-は、肌が乾燥して痒みのある人に効果を発揮します。
そう!中国のお話に出てきた奥さん、肌が潤いキレイになったのです!
肌の乾燥を防ぐことこそが、美容と健康のために一番大切であったことを、昔の人たちはわかっていたのです。
では、なぜそんな大切なことが、今の日本では忘れられているのでしょうか?
次回最終回、1月11日金曜日
(東洋医学研究家、薬剤師 松田昇。ゼロポジション)
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