ご覧の皆さんに、ひとつお聞きしたいと思います。
Q、石けんの香りってご存知ですか?
意外に難問かも知れません。
この質問は、前回記事をご覧いただいた方なら、次の質問と同じ、ということが判ります。
Q、昔からの釜焚き法で作った『手を加えていない(生の)石けん』の香りをご存知ですか?
おそらく、おじいさん・おばあさんの世代なら知っていると思いますが、今は、ほとんどの人が知らないのではないでしょうか?
(アロマ歳時記の香崎さんが、『子どものころに嗅いだ、なつかしい石けんの香り。』と表現されました。さすが香りの専門家です。)
石けんの香りって、お風呂の石けんの香りじゃないの?という方。
答えは・・・ちょっと違います。
私たちが普通に石けんの香りと思っているものは、人工合成のフローラル系の香りです。
正確に言うと、あの香りは大手メーカーの浴用石けんに付けられた香りが基準。
売れ筋でメジャーになり、他社も真似ているうちに、石けんの香りとして定着したもの。
余談ですが、似たようなことはアイスクリームの世界でもあります。
バニラの香りは、バニラという植物の香りであって、アイスクリーム本来の乳製品の香りではありません。
石けん本来の香りとは、
すっきりしたクリアな感じですが、やわらかい、ほのかな・・・と言うのでしょうか?
洗い上がりには、香りがほとんど残りません。
私たちが普通にイメージする香りや、香りの残り方とは違います。
次回(11月18日)に続く。(ゼロポジション)
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