ダイエット経験が無い人って、少数派でしょう。
若い女性や男性なら美容やファッション、中高年ならメタボ対策・・・。
昔も今も、ダイエットの目的は人それぞれですが、すること(食事制限や運動)は同じ。
でもその中身や内容、つまり考え方やその背景となる理論だって変化しています。
例えば、ダイエットの目標は?と聞かれれば、昔も今も体重(kg)ですね。
ところが、10年ほど前から体脂肪の考え方も浸透し、体脂肪率(%)で語られることが多くなりました。
メタボ検診スタートの今年からは腹囲(cm)のほか、血圧(mm)・中性脂肪値(mg)・血糖値(mg)で語られるようになるでしょう。
食事のコントロールと運動の促進という基本は変わりませんが、近年、バイオテクノロジーや生化学の分野で重要な発見が相次ぎ、ダイエットの考え方も変わりつつあります。
新しい知見のうちのいくつかは、私たちがこれまでダイエットに抱いてきた常識を覆します。たとえば・・・
★人は、糖質(炭水化物や砂糖)を脂肪にかえることができない
サラッと書いていますが、この説には、これまでのダイエット理論を180度転換させるインパクトがあります。
だって、甘いもの(砂糖や炭水化物)を食べているだけなら人は太らないって言っているのと同じことですから。
ということは健康な人のダイエット目的に限って言えば、無糖や微糖(甘さ控えめ)、それにダイエット甘味料などは不要なんじゃないの?という議論につながってゆきます。
2つ目。
★自律神経の働きとダイエットは深く関係している
空腹感と満腹感って、どこでどのようにして決まるんでしょうか?
誰でも、脳の働きであることはわかっているでしょう。
しかしダイエットになると、ついつい体重(脂肪)を減らすことばかり考えがち。実はここに落とし穴があります。
簡単に言うと、リバウンドや中年太りには自律神経の働きの悪さ(=失調)が関係しており、そうならないようにするのがダイエットの王道だということがわかってきました。
2つ目については、ゼロが集めた5000人データでも、それを肯定する結果が出ています。
図は5000人のうち、データ収集時に『ダイエット中』とした回答した女性約300人のデータ。
ダイエット中の人でカラダの不調として現れやすい3大トラブルをグラフにしました(統計的な有意差の判定、上位3項目)。
一番が『むくみ』。浮腫ともいいますね。
ダイエット中の人では約半数の44%に現れます。これはダイエット中じゃない人の1.8倍の発生率。食事制限をすると、どうしてもタンパク質が不足しますから、むくみ(浮腫)が起きやすくなっている様子が確認できます。
血液状態が悪くなる(血中タンパク質量が低下する)ことがむくみの原因ですから、むくみが出るようなダイエットは貧血に注意!ということになります。
意外だったのは、特に2番目の『?』。
ダイエット中の人では23%もおり、ダイエット中でない人の1.9倍。
『?』は次回までの宿題として伏せておきますが、さて、何だと思いますか?
ヒント⇒ ダイエットを始めると、よほどの人格者で無い限り(笑)、誰でもそうなります。
で、これが3番目の『食べ過ぎ』とともに、自律神経の働きが不調になっていることのシグナルになるものと考えています。(ゼロポジション)