今はたべものの好き嫌いや生活習慣などにより、子供たちの免疫力が問われています。
特に今年はインフルエンザの大流行もあり、大変な時期でもあります。
今回と次回は、子供向けの漢方というテーマにしました。
子供の場合、しょっちゅうお腹を痛がったり、だるさを訴えたり、風邪をひき易くて、一度ひくとひつこく咳が続いたりということが結構あります。
そういう場合、お医者さんで診てもらっても、たいして悪いところも見つからないことも多いですね。
最近では塾へ行く前におやつを食べてからとか、塾から帰ってからの遅い食事、
そして寝るのも遅いといった不規則な生活をしている子供たちが増えているのも心配です。
食事も不規則でスナック菓子で急場をしのいだり、野菜嫌いバランスよくビタミンやミネラル・食物繊維がとれてなかったり・・・
昔と違ってだんだん自然から離れた生活をしていますが、全般的にそういった生活スタイルは子供たちの免疫力を低下させることに注意する必要があります。
だいぶ以前になりましたが、大阪の堺で流行した食中毒「O-157」の時、肉食中心で比較的肥満の栄養過多の子が多くかかり、野菜主体の食事をバランスよく摂っていた子供たちは腸内の善玉菌が活躍して比較的軽症で済んだということもあります。
こういう時代だからこそ、適度な運動やバランスよい食事、そして規則正しい生活が望まれますが、事情があってどうしても出来ない場合、一人一人の子供にフィットした的確なお薬が必要だと思います。
それには漢方(生薬)が一番ではないでしょうか?
まず、体力は中程度あるいはそれ以下で顔色悪く、疲れ易い、しばしばお腹が痛かったり鼻血をだしたり、体がだるくて学校から帰ると横になってしまうといったいわゆる虚弱体質の子供たちには日頃から生薬エキスを飲むというのも一つの手かもしれません。
このタイプの子は腹壁の表面はベニア板をはったようにピンと張っているものの、脇腹の方はプカプカと腹力がない状態が多いものです。
そんな子どもには 小健中湯 がおすすめ。
このブログの漢方のお話によく出てくる生薬で構成されています。
「桂皮(けいひ-ニッキ)」「生姜(しょうきょう-しょうが)」「大棗(たいそう-なつめ)」「芍薬(しゃくやく)」「甘草(かんぞう)」を煎じてカスをとり、水飴を加えて火に乗せて煮沸し、5分間で火を止め、温かいうちに服用するというものです。
この水飴は味をよくするためではなく、お薬のひとつとして組み込まれているのです。
水飴は麦芽からとったものがベストです。
最近ではドラッグストアにも置いてありますので、わざわざ作らなくとも「小建中湯」と言えば、店頭で簡単に手に入ります。
次回に続きます。(東洋医学研究家、薬剤師、松田昇)
特に今年はインフルエンザの大流行もあり、大変な時期でもあります。
今回と次回は、子供向けの漢方というテーマにしました。
子供の場合、しょっちゅうお腹を痛がったり、だるさを訴えたり、風邪をひき易くて、一度ひくとひつこく咳が続いたりということが結構あります。
そういう場合、お医者さんで診てもらっても、たいして悪いところも見つからないことも多いですね。
最近では塾へ行く前におやつを食べてからとか、塾から帰ってからの遅い食事、
そして寝るのも遅いといった不規則な生活をしている子供たちが増えているのも心配です。
食事も不規則でスナック菓子で急場をしのいだり、野菜嫌いバランスよくビタミンやミネラル・食物繊維がとれてなかったり・・・
昔と違ってだんだん自然から離れた生活をしていますが、全般的にそういった生活スタイルは子供たちの免疫力を低下させることに注意する必要があります。
だいぶ以前になりましたが、大阪の堺で流行した食中毒「O-157」の時、肉食中心で比較的肥満の栄養過多の子が多くかかり、野菜主体の食事をバランスよく摂っていた子供たちは腸内の善玉菌が活躍して比較的軽症で済んだということもあります。
こういう時代だからこそ、適度な運動やバランスよい食事、そして規則正しい生活が望まれますが、事情があってどうしても出来ない場合、一人一人の子供にフィットした的確なお薬が必要だと思います。
それには漢方(生薬)が一番ではないでしょうか?
まず、体力は中程度あるいはそれ以下で顔色悪く、疲れ易い、しばしばお腹が痛かったり鼻血をだしたり、体がだるくて学校から帰ると横になってしまうといったいわゆる虚弱体質の子供たちには日頃から生薬エキスを飲むというのも一つの手かもしれません。
このタイプの子は腹壁の表面はベニア板をはったようにピンと張っているものの、脇腹の方はプカプカと腹力がない状態が多いものです。
そんな子どもには 小健中湯 がおすすめ。
このブログの漢方のお話によく出てくる生薬で構成されています。
「桂皮(けいひ-ニッキ)」「生姜(しょうきょう-しょうが)」「大棗(たいそう-なつめ)」「芍薬(しゃくやく)」「甘草(かんぞう)」を煎じてカスをとり、水飴を加えて火に乗せて煮沸し、5分間で火を止め、温かいうちに服用するというものです。
この水飴は味をよくするためではなく、お薬のひとつとして組み込まれているのです。
水飴は麦芽からとったものがベストです。
最近ではドラッグストアにも置いてありますので、わざわざ作らなくとも「小建中湯」と言えば、店頭で簡単に手に入ります。
次回に続きます。(東洋医学研究家、薬剤師、松田昇)
コメント