あけましておめでとうございます。
ことしは社会全体が明るくなる年であることを祈ります。
さて初回。
暦の24節気では、ちょうど今ごろ、年末の冬至(12月22日ころ)から年始の小寒(1月5日ころ)、
そしてこれから大寒(1月20日ころ)にむけて、1年で一番寒くなる時季ですね。
人間の体は冬になると、寒さから体温を守ろうとして皮膚は血流量を少なくしようと、
鳥肌をたてたりして皮膚の表面積をできるだけ小さくして体温の発散を防ぎます。
寒い環境では皮膚の汗腺や皮脂腺の機能が低下しますから、皮脂の分泌量が少なくなり、
流動性がなくなり皮膚は潤いをなくす傾向にあります。
また現代では、化粧品や洗剤など石油系物質が日常生活に入り込んでいますが、
これらは、ちきせきし、皮膚表面の弱酸性の皮脂分を落としてしまうので、角質層が破壊する
ことによって、さらに乾燥肌になります。
一方真皮内で水分を保つ役割をしているのが線維芽細胞で作られるヒアルロン酸。
このヒアルロン酸が年とともに減少して乾燥肌になるのは皆さんご存知ですね。
しかし、ヒアルロン酸が豊富で水分がたっぷりでも、脂質(油分)がなければモイスチュアバランスが
とれません。
角質細胞間の脂質=セラミドが、アトピ-性皮膚炎の人は少なくなって細胞と細胞の結び付きが
弱くなっています。
角質細胞は隙間だらけで保水性が低下して、角層がぼろぼろになって皮膚が乾燥してゆきます。
皮膚の角層の潤いは水分単独では保たれません。
1、ナチュラルモイスチュアライジング・ファクタ-(NMF)という天然保湿因子
2、細胞間脂質(セラミド)
3、皮脂腺由来の皮質(天然のベール)
の3つがバランスよく維持され、保たれていなければなりません。
わずか0.2mmの角質層の中で、複雑なモイスチュアバランスが維持されてこそ、
みずみずしい理想の肌となり、バランスを崩すと、肌は乾燥します。
冬場の入浴は、寒いからといって長湯せず、適度にして柔らかいタオルに刺激の少ない石鹸などを。
お風呂上がりに、肌から湯気が立ちこめるようでは乾燥が強まります。
入浴剤として、みかんなどの柑橘類を、まるごと5~6個布袋に入れて入浴中に湯船でつぶすと
お肌がに良いですね。
漢方の面から言いますと、よくお話にでてくる「四物湯(しもつとう)」をすすめたいです。
(塾地黄(じゅくじおう)・当帰(とうき)・川芎(せんきゅう)・芍薬(しゃくやく))
かゆみが強い場合には「当帰飲子(とうきいんし)」が良いとされています。
眠れない程の強いかゆみがあり、熱感のある場合には、「黄連解毒湯(おうれんげどくとう)」が良いとされています。(当帰・川芎・芍薬・地黄)。
(松田昇、東洋医学研究家、薬剤師)
ことしは社会全体が明るくなる年であることを祈ります。
さて初回。
暦の24節気では、ちょうど今ごろ、年末の冬至(12月22日ころ)から年始の小寒(1月5日ころ)、
そしてこれから大寒(1月20日ころ)にむけて、1年で一番寒くなる時季ですね。
人間の体は冬になると、寒さから体温を守ろうとして皮膚は血流量を少なくしようと、
鳥肌をたてたりして皮膚の表面積をできるだけ小さくして体温の発散を防ぎます。
寒い環境では皮膚の汗腺や皮脂腺の機能が低下しますから、皮脂の分泌量が少なくなり、
流動性がなくなり皮膚は潤いをなくす傾向にあります。
また現代では、化粧品や洗剤など石油系物質が日常生活に入り込んでいますが、
これらは、ちきせきし、皮膚表面の弱酸性の皮脂分を落としてしまうので、角質層が破壊する
ことによって、さらに乾燥肌になります。
一方真皮内で水分を保つ役割をしているのが線維芽細胞で作られるヒアルロン酸。
このヒアルロン酸が年とともに減少して乾燥肌になるのは皆さんご存知ですね。
しかし、ヒアルロン酸が豊富で水分がたっぷりでも、脂質(油分)がなければモイスチュアバランスが
とれません。
角質細胞間の脂質=セラミドが、アトピ-性皮膚炎の人は少なくなって細胞と細胞の結び付きが
弱くなっています。
角質細胞は隙間だらけで保水性が低下して、角層がぼろぼろになって皮膚が乾燥してゆきます。
皮膚の角層の潤いは水分単独では保たれません。
1、ナチュラルモイスチュアライジング・ファクタ-(NMF)という天然保湿因子
2、細胞間脂質(セラミド)
3、皮脂腺由来の皮質(天然のベール)
の3つがバランスよく維持され、保たれていなければなりません。
わずか0.2mmの角質層の中で、複雑なモイスチュアバランスが維持されてこそ、
みずみずしい理想の肌となり、バランスを崩すと、肌は乾燥します。
冬場の入浴は、寒いからといって長湯せず、適度にして柔らかいタオルに刺激の少ない石鹸などを。
お風呂上がりに、肌から湯気が立ちこめるようでは乾燥が強まります。
入浴剤として、みかんなどの柑橘類を、まるごと5~6個布袋に入れて入浴中に湯船でつぶすと
お肌がに良いですね。
漢方の面から言いますと、よくお話にでてくる「四物湯(しもつとう)」をすすめたいです。
(塾地黄(じゅくじおう)・当帰(とうき)・川芎(せんきゅう)・芍薬(しゃくやく))
かゆみが強い場合には「当帰飲子(とうきいんし)」が良いとされています。
眠れない程の強いかゆみがあり、熱感のある場合には、「黄連解毒湯(おうれんげどくとう)」が良いとされています。(当帰・川芎・芍薬・地黄)。
(松田昇、東洋医学研究家、薬剤師)
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