前回は花粉症の漢方処方についてお話しました。
「アレルギー性鼻炎=花粉症」と考えられますが、その他にも春のスギ・秋のブタクサ、
最近では黄砂、その他にもカビやハウスダスト等が抗原となり、重症の人は一年中、悩まされています。
東洋医学的では、アレルギーは三大要因というものがあり、
一に水毒(すいどく)、二に腎虚(じんきょ)、三に陰虚証(いんきょしょう)、 とされています。
・水毒は、体内の水分代謝が悪く、排泄されるべき水分が体内に残ってしまう状態
・腎虚というのは、濾過機能をもつ腎臓や他に副腎、膀胱などの機能が低下してしまう状態
・陰虚証とは、体が冷え切って、虚(弱体質化)の状態、 にあるということです。
花粉症がある人は、自分に合った漢方処方を、症状が出る前に、いち早くのみ始めることをオススメします。
ただ、西洋医学的からのアプローチでも同じことが言えますが、アレルギー対策には、薬、マスクやメガネ以外に、食生活を含めて生活スタイルを見直すことも大切です。
最近は、冬でも冷たいものや水分を取り過ぎて、体を冷やし、粘膜の免疫力を低下させてしまっている人を多く見受けます。
こういう方は、インフルエンザなどにも感染しやすくなります。
生活スタイルも、夜型生活や下半身の薄着、日常の不安・ストレスなどが、アレルギーの遠因としてあげられます。
続きは次回に(東洋医学研究家、薬剤師、松田昇)
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