外反母趾という言葉は聞きますが、よくわからないという人も多いようですね。
外反母趾とは足の親指が変形し、小指の方へ曲がっている状態をいい、身体の中心線から見て、親指が外側に曲がっているため外反母趾と呼ばれています。外反母趾では親指の関節がボコッという感じで飛び出しています。
(ちなみに足の小指が親指側に曲がるのが内反子趾。外反母趾と同時に起こる事も多くあります。内反子趾では小指の関節が飛び出した感じです。)
トラブルになっている=痛みの点で外反母趾には、
■歩いたり運動したりした時に痛みが出てトラブルになっているもの、と
■痛みがないのもの、があります。
ただし痛みがあろうと無かろうと、外反母趾になると肝心の足元が不安定な状態(親指側に体重が乗らず小指側に力を入れて歩いてしまう)ので、足首、膝、股関節に少しずつ無理なねじれが生じ、やがて骨盤や背骨の歪みになり、これが姿勢の悪さやそれによる様々な身体の不調の原因(頭痛や肩こりのほか月経トラブルなど)に結びついている可能性があることです。
特に気になるのは、ティーンエージャーの女の子たちで『外反母趾の予備軍』が増えていると言われていることです。
今回は、まず、自分で簡単に外反母趾かどうかを調べる方法を提案します。
【自分で簡単に調べてみましょう】
角度は、親指と足の角度のことですが、わかりやすくするために①~④の図を作りました。白い紙の上に足を置き、2~3センチ以上の厚みのある角(または丸い)棒を①と②のように足にあてそれぞれ線を引き、2つの線の角度を測ってみます(④)。
この時の角度が10度上なら予備軍、15度以上なら外反母趾と考えられます。
ティーンエージャーで10度以上、成人女性で15度以上の方は、それ以上角度が大きくならないように靴選びから含めて注意するべきです。
タコやウオノメができやすい方は、特に要注意。
20度近く以上あったり、すでに痛みのある方は、専門医や靴選びのシューフィッターに相談しましょう。
次回以降、外反母趾(予備軍)の発生状況と、それによって起こると考えられる身体トラブルについてもう少し詳しく紹介します。(次回8月15日頃)
(消費生活アドバイザー 崎山さん)
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