誰でも、ちょっと太りすぎているなと思ったら、ダイエットを始めます。
皆さんならどうでしょうか?・・・たいていの人はカロリー(摂取エネルギー量)を減らそうと、食事制限のダイエットを始めるでしょう。
☆糖質やタンパク質ではなく、動物性脂質を減らすこと(理想的な摂取の構成比は糖質:タンパク質:脂質=6:2:2)
やみくもにカロリーを制限するだけのダイエットには効果がないことは、国民栄養調査からも明らかです。国民栄養調査には、欠食時代の昭和21年から、飽食時代と言われる現代までの各種栄養素の摂取量を推移にしたデータがあります。(図表4、栄養素等摂取量の推移、エネルギーの項)
しかしその間、日本人の肥満と糖尿病が増え続けているということは、トータルカロリー(総エネルギー)は肥満と糖尿病には無関係だということです。
では真犯人は誰か? 犯人は動物性脂質。
日本で肥満や糖尿病が増加し始めた1970年代(昭和40年代後半)以降、動物性脂質の摂取量が急増(洋食化)しているのが動かぬ証拠。
にもかかわらず、たいていの人はダイエットでは糖質を減らしたがります。
糖質は空腹を癒してくれる他、脳にとっては唯一の活動エネルギー(低血糖ではお腹がすくし、脳の活動レベルは上がらない)。
ダイエットでムリヤリ糖質を減らしてしまうと、いつもイライラし、やがて自律神経の働きを悪くします(→ストレス太り)。
その上、脳の活動レベルが落ちるので、寝覚めが悪く、通勤・通学電車で爆睡したり、特に午前中の仕事や勉強の効率を低下させたりします。
で、夜更かしで夜食・・・。
これまで犯人と思われてきた糖質は脂肪にならないことが最新の科学で解明されてきたことは前回お話しましたが、上のようなやり方では、まるで太るためにダイエットをしているようなものです。
☆やみくもに食事制限するだけの苦行型のカロリーダイエットは失敗する、むしろ逆効果
じゃあ、ツライ思いをしないダイエットのための食事ってどんなものかといいますと、やっぱり和食です。
コメ(炭水化物=糖質)と野菜をメインに、大豆などの豆類、魚類、海藻類のタンパク質、ミネラルを組み合わせる。
同じ2000kcalを摂っても、和食中心(終戦直後~昭和40年代)の方が洋食よりもダイエット効果が高いことは国民栄養調査が証明しています。
じゃあ、和食化などを始めて何日でどれくらい減量することができるのか?という、次の疑問が生まれてきます。
現代人は忙しい?ですから、短期間に手っ取り早くダイエットしたいと考えるのは人情です。が、実はそういう考え方をするから現代人はダマされてしまうのです。
皆さんや周りで、『始めて○日で、○Kgダイエットした』というフレーズを何度か聞いたことがありませんか?本人(いつかの私も)はマジメに自慢げに報告しているのですが・・・次回は、このフレーズの中の真実~ニセ減量にダマされる~についてお話することにします。(ゼロポジション)
コメント