人の体脂肪1kgあたり7200kcal。脂肪1g当たり9kcalですから1kgで約9000kcal。このうち純粋な脂肪は80%という計算から割り出されます。
体脂肪1kg(7200kcal)の減量に相当する食事制限や運動とはどういうものか、といいますと・・・。
*日本人1人の1日平均の摂取カロリーは1800kcalですから断食なら4日 ( ̄0 ̄;)
*1時間で約200kcalを消費する徒歩なら36時間 ( ̄△ ̄;)
*フルマラソン(42.195km)で消費するカロリーは2500kcal。フルマラソンなら3回(約120km)で1kg減量 (((ノ≧o≦)ノ
断食なら4日。徒歩なら120km。フルマラソンなら約3回。さぁ、アナタならどれにしますか?
ゼッタイムリだと思いますか? いや!(やろうと思えば)デキル!と思いますか?
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『1週間で1kgダイエットした』ことある人と聞けば、そんな経験がある人は意外に多いんじゃないでしょうか?でも、よ~く考えてみてください。
1kgの脂肪を減らすということは、その1週間で断食4日、徒歩36時間、フルマラソン3回のどれか、あるいはそれに相当するだけのことをしたということになります。
しかし、それだけした人って、実際には、ほとんどいませんよね。
でも、現実に体重が1kgぐらい減ったよ、という経験のある人はいくらでもいます。
なぜ、そんな勘違いが起きるのでしょうか?
答えは簡単。減った1kgの中に、水分が(かなりの量)含まれているのです。
例えば、高橋尚子さん。フルマラソン後には体重が5kg以上減ると聞きます。
しかし脂肪換算では350gの減量にしかなっていません(フルマラソン2500kcal÷体脂肪1kgあたり7200kcal→約35%、つまり350gの減量)
じゃ、残りの4.7kgは何かというと、フルマラソンの運動で失われた水分です。
もちろん水分補給すれば、その分だけ元に戻ります。
実は同じようなことが食事制限のダイエットでも起きます。
例えば1日の断食をしますと、250gの減量(1800kcal÷7200kcal)となります。
カラダは必要最低限の活動(基礎代謝+生活活動代謝)をするために、減量分のエネルギーを、カラダに貯めてあった脂肪などから補おうとします。
中でも脳に必要な血糖を補うために、肝臓や筋肉中の備蓄=グリコーゲンをグルコースに代謝するのですが、その時にグリコーゲン1に対し、水分子を3個消費します。
つまり、断食をするだけで、カラダから水が抜けやすい-脱水状態-になりやすいのです。この時に余分に使われる水分は数100gと計算されますから、1日断食すると、いつもどおりに水分を摂っていても、脂肪250gに脱水分の合計約500g以上も”体重”が減ります。
前回、短期間に手っ取り早くダイエットしたいと考える人は、自分自身と体重計にダマされやすいと書きましたが、このことを言っています。
☆食事制限のダイエットでは、体重=脂肪が減ったのではない。見かけの減量のうちの50%以上は一時的にカラダから抜けている水分の重さ
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さて、冒頭の、断食なら4日、徒歩なら36時間、フルマラソンなら3回、の質問。
ゼッタイムリと答える人ほど、見かけの減量(水分+脂肪)にダマされやすくなるでしょう。断食4日、徒歩36時間、フルマラソン3回なんて、1~2週間ではゼッタイムリ。1カ月でもかなりムズカシイですね。つまり、そんな、あわてっぷりが、ダマされやすい原因(ワケ)になります(笑)
でも、3カ月、半年、1年で考えてみてください。やろうと思えばできませんか?
別に毎日でなくてもいいんです。できる日で日割りすれば、1日に必要な運動や食事制限量が計算できます。
例えば、1年のうち半分の180日できるなら、1日12分歩くだけで、体脂肪1kgを減量することができます。毎日ならたったの6分。
(1食約600kcalとするなら)3カ月のうちお昼または夕飯を12回抜くだけで、体脂肪1kg減量することができます。(朝食はゼッタイ抜かないようにしましょう)
長い目で、ゆったり計画的にすることで、ストレスの少ない(自律神経に影響の出にくい)、リバウンドリスクの少ないダイエットを実行することができます。特に運動負荷をあまりかけない食事制限ダイエットを中心にするほど、このような考え方が重要になります(ゼロポジション)
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