肌荒れや肌乾燥には何よりも肌にうるおいを持たせることです。
肌にうるおいを持たせているのが血液(血管も)。
血液の働きが鈍くなると、皮膚が乾燥してカサカサになってきます。
また血の巡りが悪くなるとうっ血となり、便秘や胃腸の調子を崩したり貧血気味になったりしますので、余計に肌のバランスを崩してしまうことになります。
肌荒れや乾燥が気になりだしたら、繊維質の多い野菜や海藻、蛋白質を十分にとり、手に入りやすいハトムギ(鳩麦)やクルミ、松の実などを組み合わせてみませんか?
私が好きな2つのメニューを紹介してみましょう。
◆クルミ入りサラダ
<材料>
クルミ、さやいんげん、じゃがいも、キャベツ、トマト、
マヨネ-ズ、レモン汁、塩、コショウ
<作り方>
①クルミをフライパンで炒り、皮をむいて粗くきざむ
②さやいんげんは塩ゆでして、ふたつに切り、縦四ツ割に
③じゃがいもはいちょう切りにしてゆでる
④キャベツは千切り。
⑤トマト1~2センチ角
⑥①~⑤をマヨネ-ズとレモン汁を混ぜてさっと和え、お好み塩コショウで味付けすればできあがり。
◆ハトムギ粥
<材料>
ハトムギ、水、ミルク、お塩
<作り方>
①1カップのハトムギをさっと洗って、ハトムギの量の半分の水に漬けたままで一晩おきます
②①の漬け汁ごと鍋に入れて火にかけ、煮立ったら弱火にしてさらに煮こむ
③アクをすくい取りながら柔らかくなるまで煮込む(約2時間)
④ミルク、塩を加え味を整えます。
これで出来上がり。
ハトムギは原末も粉末も、自然食品店、ドラッグストアなどで市販されています。
ヨクイニンはハトムギの種皮を除いた種子のこと(写真)。粉末にしたものをヨクイニン末といいます。イボ取りや肌荒れ、ソバカス、シミに良いとされ、漢方、医薬品、化粧品、サプリメントに広く配合されています。薬膳として利用するには、お茶、お粥、お団子やシチューにと、利用範囲は色々。
(東洋医学研究家、薬剤師、松田昇)