皮脂の過剰と肌の乾燥が同時に起きるから、乾燥肌は隠れます。
そして、このようなことは誰にでもあること(混合肌、やや脂性肌の人)と、書いてきました。
自覚がないまま乾燥が進んでいたり、皮脂対策ばかりしていて乾燥を進めてしまい、挙げ句、肌を荒らしてしまうという困ったことになります。
今回は、このかくれ乾燥肌に関して、もうひとつ、気をつける点があるというお話。
かくれ乾燥肌には、おおよそ次の7つの要因が関係しますが、
1、汗をかかない生活
2、運動不足(身体を動かさない)
3、寝不足
4、ストレス
5、冷え
6、偏った食生活
7、手入れのし過ぎ
このうち、2、3、4、5、6は、誰にもよくあることですが、これらは『活性酸素』の酸化ストレス度を測る時によく使われる項目です。
かくれ乾燥肌をチェックすることは、実は、酸化ストレス度をチェックしていることに繋がるんですね。
このシリーズは酸化ストレスのために書いてきた訳ではありません。
かくれ乾燥肌をテーマにして調べたりしていて、たまたまそうなっただけです。
そういう経緯から、活性酸素はカラダの内側の酸化(老化促進)の話ですが、かくれ乾燥肌はカラダの外側からの話だということに、ふと気が付きました。
肌になじまず余った皮脂は、空気や紫外線にさらされ酸化しますから、カラダの外側から肌の老化を促進します。
なぜなら、皮脂は、スクワレン・脂肪酸・コレステロール・ワックスなどの脂(あぶら)からできていますが、スクワレンのようにすごく酸化しやすいものが含まれているからです。
テカリやベタツキを放っておくと、あなたの肌は、内側からだけでなく、外側からも老化のダメージを受けることになります。
本来なら、過剰な皮脂が出ないように、皮脂が肌になじむライフスタイルが一番なんでしょうが、現代人はそうは行きません。
そこで、余ってテカったりベタついたりした皮脂は取り除いたらよいのですが・・・このシリーズを読んでいただいた方なら、もうおわかりですよね。
皮脂を取り除くのはよいのですが、同時に潤いを与えてあげることを忘れてはいけません。
隠れた乾燥が進んでいる、あるいは、乾燥が進みやすい肌だからです。
たぶんテカリやベタツキに悩まされるような生活自体、シミやシワの原因になるのではないでしょうか?
仮説ではありますが、シミやシワを促進する”紫外線以外の要因”として、『なじまない皮脂=かくれ乾燥肌』を考えています。
分析や情報を集めて、また別の機会に報告することにします。
次回(10月31日)は、スキンケアモニターになっていただいたAさんの実体験報告。(ゼロポジション)
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