インフルエンザは対策次第でいくらでも感染を防ぐことができます。
では、どうしたらインフルエンザを予防することができるのでしょうか。
インフルエンザウイルスのウイルスは0.1μm程度の大きさで、非常に繊細で軽いためにウイルス単体では飛べません。
通常、ウイルスが外に出る際には唾液等の飛沫(液体)とともに飛散してゆきます。
つまり、通常のインフルエンザは感染した人の咳やくしゃみ、唾等の飛沫とともに放出されたウイルスを吸入することによって感染します。
そのことからしますと、外出後の手洗い、外出時のマスクの着用、何よりも、人ごみや繁華街への外出を控えることです。
さらに充分な休養をとり、体力や抵抗力を高めて、日頃から栄養のバランスを考えた食事をすることです。
インフルエンザは容易に人から人へと感染するため、他人にうつさないようにすることも重要です。
インフルエンザに感染して症状のある人は、自分の病気の悪化や周囲への感染を防ぐために自宅での休養が第一です。
そして家族も含めて他人に接せざるをえない場合には、その人の前では咳やくしゃみをする際には、最低限、ティッシュで口元を覆うなどはマナーです。
一番良いのは、マスクを着用すること。(なおかつ、ウイルスを確実に止めてくれるものを!)
現在のところ、新型インフルエンザは出現していませんが、もし万一出現した場合も通常のインフルエンザと同様に、このような感染予防の基本に徹することが最重要です。
新型インフルエンザが発生すると緊急事態ですから、不要不急の外出(仕事も含めて)は絶対に避けるべきです。社会状況によっては外出できなくなることもあるでしょう。
食料や物資の流通が停滞することもありますから、普段から少しづつでも食料品や日用品を備蓄するようにしておいた方が賢明です。
家庭内での新型インフルエンザ対策としては、まずマスクの備蓄には不織布製のもの、できるならウイルスを通過させないレベルのものが要求されます。
国際的なN95規格のものなら、さらに良いでしょう。
現在、ドラッグストアで売られているN95マスクは高いです(1枚数百円)。洗って繰り返し使えるタイプも出てきていますので、うまく組み合わせて安く購入するのがよいでしょう。(写真は医療従事者向けのN95マスク。アメリカ製。)
マスクは発症時用に約10枚(10日間、潜伏期間を想定)は必要となります。
さらに健康時の外出(買出しなど)を週2回、流行期間2ケ月、として一人当り16枚(一人当たり)が必要となります。
したがって合計で一人当たり20~25枚備蓄することが推奨されています。
(平成20年9月22日。厚生労働省専門家会議、新型インフルエンザ流行時の日常生活におけるマスク使用の考え方より)(携帯では機種によりご覧になれません。)
(薬剤師 東洋医学研究家 松田昇)
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