かくれ乾燥肌は、テカリやベタツキ・吹出物(大人ニキビ)などで自分の肌を『(やや)脂性』と誤解することから始まります。
実際は乾燥に傾いているのに、脂性対策ばかりしていたらどうなるでしょうか?
ケアが合わない・難しいと感じているうちはまだマシな方で、やがて荒れ(炎症)を起こしたり、悪化させたりすることが問題なのです。
◆テカリやベタツキ・吹出物がなぜ起きるの?
肌には汗を出す汗腺と、皮脂を出す皮脂腺があります。
汗と皮脂が自然になじんで、肌を外から守る『皮脂膜』になります。
皮脂膜は肌を覆って保護(保湿)する役割があり、天然のベールとも言われています。
いちばん基本的な保湿因子ですね。
ところが、現代人は、この皮脂膜を十分に利用できていません。
なぜなら、出てきた皮脂が肌になじみにくい環境の中で生活しているからです。
皮脂はある程度出てくるけど、なじまず、余ってしまう。
なじまない理由とは・・・汗をかかない生活、運動不足、ストレス、寝不足、冷え、偏った食生活、手入れのし過ぎ、などが直接・間接に関係します。
なじまない皮脂は、年齢が進むとともにTゾーンに集中し、テカリやベタツキになります。
また、毛穴を詰まらせたりして吹出物の原因にもなります。
◆なぜ乾燥を進めることになるの?
なじまない、つまり皮脂膜にならない以上、皮脂は余分なものです。
余分な皮脂はテカリやベタツキになるだけでなく、空気酸化して肌にストレスを与えるだけの存在になります。(皮脂の酸化ストレスはニキビ・吹出物の原因とされています)
その結果、一番大切な保湿因子である天然のベールを利用することが(少)なく、乾燥を進める(速める)ことになります。
◆混合肌を自覚している人が要注意!のワケ
でも、これらのことって、混合肌の人に多いんじゃ・・・?
そうです。
かくれ乾燥肌のリスクがある人は、混合肌を自覚している人に一番多いのです。
混合肌の実態は『(目元やほおなどの)部分的に乾燥が進んだ肌』という意識は忘れないようケアしてやらなければなりません。
一般的に女性は、汗よりも皮脂の方が気になる人が多いようです。
季節柄もありますが、気になる、イコール『皮脂が肌になじんでいない』兆候かも知れません。
皮脂が気になる人すべてが「かくれ乾燥肌」と言う訳ではありませんが、20代後半以上の人は、これからの季節、保湿(潤い)にウェイトを置いてケアした方が満足度が上がります。気になる小じわの予防にもなります。
次回(10月7日)、皮脂が肌になじまない理由について、もう少し詳しく。(ゼロポジション)