乾燥ケアで特に注意する必要があるのは、乾燥しているのは”顔だけではない”ということ。
ゼロポジションの美容統計では、顔の乾燥を自覚している人は、スネ、ふくらはぎ、カカト、首まわり、デコルテ、腕、手、頭皮などを含めてカラダのどこか、または、全体に乾燥や荒れ肌で悩んでいる人が多いことがわかっています。
本来、いちばん手入れができている顔で乾燥が気になるということは、カラダのどこか、あるいは全身に乾燥があると考える方が自然です。
そして、そのような方は、たいてい冷え性で悩んでいるはずです。
前回、乾燥と関連させて冷え対策も心がけたスキンケアを提案したのは、実はこの理由からです。
なぜ乾燥と冷え性が関係あるのでしょうか?
話は簡単です。
皆さんは暑いときに汗をかきますが、汗をかく理由はご存知ですよね。
汗をかき、気化熱で上がった熱を冷やす必要があるからです。
気化熱の考え方を乾燥肌にあてはめてみましょう。
乾燥肌とは皮膚の保水力が落ちて角質バリアの力が低下した肌です。
粉がふくくらい乾燥が強い場合、角質が小さな粉になり、ぽろぽろ落ちて行きます。
(さらにひどい状態は乾燥系荒れ肌やアレルギー性皮膚炎などで見られます)
角質バリアが低下すると、肌の水分は逃げて行きやすくなります。
この水分が逃げる時とは水が気化(蒸発)してゆく時ですからカラダの熱を奪います。
乾燥ケアでは風呂上がり5~10分以内の(手早い)スキンケアが基本中の基本であることが、おわかりいただけるでしょうか。
バリアの低下した肌では、せっかくお風呂で潤い、ぬくもったカラダも、あっという間に乾燥(蒸発)し冷えてゆきます。
特に乾燥する冬など、汗が引いてからなんて悠長なことは言ってられません。
また寒いからと、暖房にあたりながらカラダを拭くなどもNG。
一時的に暖かくても、結局、乾燥がひどくなり、余計に冷えやすくなる(スカスカ肌をつくる)原因となります。
ボディケアでは、冷える部分はそれだけ乾燥しているんだと意識することがポイント。
お湯につかりながら、よく冷える部分を軽くマッサージしてあげることは健康な肌と身体を取り戻す第一歩(血行を改善、基底層から)。
血行を良くすることによって冷えを防ぎ、肌の正常な再生(ターンオーバー)を取り戻します。
そしてお風呂上がり直後にさっと伸びの良いケアアイテムを使って低下したバリアをすばやくカバーしてあげること(クィックケア)が大切で、特に手早さがお肌だけでなく冷えの予防にもなります。
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次回、乾燥と冷え性の関係について美容統計の観点から説明します。(ゼロポジション)