【ベルギーでビールが沢山つくられるようになったわけ】
国の大きさは関東一円程度の大きさながら、ベルギービールの種類は何と800種類にものぼり、醸造所だけでも約110もあるそうです。
ヨーロッパはワインで有名ですが、どうしてベルギーでは競い合うかのようにビールが作られたのでしょうか?
ベルギービールが飲めるお店ドルフィンズ堺筋本町店さんでお話を聞いたところ。。。
「ブドウのできる北限を越える寒い地域に位置するベルギーでは、ブドウの代わりに麦がたくさん育ちます。カソリックの教えである通り、キリストの肉はパンであり、血はワインです。教会で殉教者にパンとワインが振舞われていましたが、ワインの造れない地域では、ビールが振舞われていました。教会の数だけビール醸造が行われていた為、数多くのビールが生まれたのです。」
歴史的な背景を知ると、ますます奥ゆきを感じますね。
ちなみに、ドルフィンズさんがベルギービールのお店を始めるようになったきっかけは、「スペシャルなものばかり集めているうちに、最後に残ったのがベルギービールだった(中井 深 社長)」のだとか。
【料理にビールを使う効果は?】
ちなみに、ドルフィンズさん全店共通の看板メニューは、フリテン(ベルギー風ポテトフライ)、牛肉のビール煮、ムール貝のホワイトビール蒸し。
特にビールで煮込まれた牛肉とムール貝は、口の中でとろける程のうまさでしたが、料理にベルギービールを使う効果は?
引き続き、ドルフィンズさんでお聞きしました。
「アルコールで肉を煮込むと柔らかくなります。日本酒でもワインでも効果は一緒です。ある程度煮込み、1日熟成させ、直前に加熱するのがトロトロにするコツです。 ベルギーの郷土料理に「カルボナード・フラマンド」と言うお料理があります。 赤身の肉をビールで煮込む家庭料理で母から娘、孫娘へと受け継がれていくそうです。基本的には「前日の余ったビールを使用する」と言う定義があるようですが、ビールを残すような民族性はないので、事実は定かではありません。」
話はまだまだ尽きませんが。。。
何はともあれ、実際に飲んでみるのが一番!
気の合う仲間と、時には一人静かにベルギービールを味わいながら、
秋の夜長を楽しんでみてください。