前回に続き、食生活について。今回はビタミン不足のこと。
ビタミンB群が不足すると、肌の乾燥とは関係なく皮脂が過剰になることから、かくれ乾燥肌の原因になります。
特にビタミンB2とビタミンB6が不足すると、肌が脂性に傾くことは、よく知られています。
月経前(排卵期)には、血液中のB6の量が減るのですが、それにあわせて皮脂が気になったり、肌の調子が悪くなったと感じる人は多いですね。(月経前症候群、PMS)
ビタミンB2は脂質の代謝の改善作用で余計な皮脂を分解する作用があります。
ビタミンB6はタンパク質の代謝作用で皮膚細胞をつくる手助けをしてくれます。
皮膚科では、ビタミンB2+B6+Cが『にきび(吹出物)に効くビタミン』としてミックス処方されるケースもあります。
では、どうすればビタミンB群が不足していることを自分で見極めることができるのでしょうか?
前々回、かくれ乾燥肌の原因としてストレスと冷えと乾燥の関係を書きましたが、ストレスや冷えは『疲れ』のシグナルそのものです。
特に、疲れがぬけない感じ=疲れの蓄積(たまり)感。
疲れの蓄積感が強くなるほど、栄養面ではB2、B6にかかわらず、ビタミンB群が不足している可能性が高まります。
そして、それとともにお肌の調子が悪いと感じるはずです。
疲労やストレスが原因でお肌の調子が悪いと感じる場合、肌が乾燥に傾き、乾燥が進んでいる、つまり、かくれ乾燥肌の状態と考えてよいでしょう。(同時に冷えも感じているでしょう)
そういった時こそ、見た目の皮脂の多さに惑わされることなく、いつも以上に洗顔を優しく丁寧にして潤いを与えるケア、何よりもリラックスしてするスキンケアが有効になります。(9月26日、あたためケア)
ビタミンB2、B6を含むビタミンB群は、納豆、味噌などの発酵食品に豊富です。
かくれ乾燥肌予防に効果的なメニュー(かんたん薬膳)については、あらためて松田さん(薬剤師、東洋医学研究家)に紹介していただくことにしましょう。
(ゼロポジション)