みかんやレモンなどの柑橘類に含まれる水溶性のもの(フラボン類)で、ビタミンCの機能をたすける役目(Cの酸化を防ぐ)をします。
結合組織のコラ-ゲンをつくるビタミンCの働きをたすけることで、毛細血管を強くし、打撲した時の青アザの軽減や歯ぐきからの出血を防ぎます。
もちろんシワやシミを予防したり改善する効果もあります。
さらに血圧降下作用がある他、出血性疾患の方や更年期(ふしめ)の女性のほてり(ホットフラッシュ)の防止にも有効です。
ビタミンPはみかんやオレンジ(グレープフルーツ)などの柑橘類の皮を包む内皮(うす皮)に多く含まれているので、皮ごといっしょに食べるとさらによいでしょう。
漢方生薬の陳皮(ちんぴ)と称されるものもこの一種です。
柑橘類の他にもアンズ、サクランボ、おソバなどにも含まれています。(薬剤師 東洋医学研究家 松田昇)