食べるものではありませんが・・・
お正月の風物詩の一つでもある南天(ナンテン)は庭木としてお馴染み。
中国原産。メギ科ナンテン属。常緑の低木。
その名が「難を転じる」に通じるため、縁起物としてお正月の切り花などに使われます。
昔から「厄除けになる」「不浄を清める」と言われ、玄関先や鬼門、お手洗いの横などに植えられています♪
子どもの頃、庭のある友達の家に遊びに行くと、お手洗いのそばに必ずと言って良いほどナンテンが植えられていたのを不思議に思ったものです。
葉には防腐効果があり、おせち料理や祝い事の赤飯などに添えられます。(写真)
5~6月に白い花が咲き、10月~11月には球状の赤い小さな実がなります。
白南天という品種の果実は、完熟しても真っ白(v'ー^)v☆
ところで、ナンテンのど飴は昔からコマーシャルもあり、よく知られていますが、果実には咳止め効果のあるアルカロイドが含まれていて、のど飴の材料として使われているんですね。
ナンテンと同じような赤い実がなり、正月の縁起物として飾りに使われるのはセンリョウ。(正月の縁起物としてマンリョウもあります。)
南天とは実のつき方が違い、茎の先に固まってつきます。
センリョウの葉は縁にギザギザがあり、子どもの手の平ほどの普通の葉ですが、ナンテンはギザギザのない小さな葉が規則正しく並び、大きな1枚の葉を構成する複葉になっています。
ポインセチアなどクリスマス商戦真っ只中のお花屋さんに、お正月花として、ナンテンとセンリョウとどちらが人気なのか、ちょっとKYな質問をしたところ、どうも(残念ながら)センリョウの方が人気が高いようです(>▽<*)v
★人気の秘密は、
・センリョウの葉の方がしっかりしている。
・葉のギザギザが豪華に見えてキレイ。
・センリョウの実は赤、オレンジ、白があり、彩りが華やか。
・ナンテンは殆どが赤だけ。(白ナンテンは入荷しないお店も)
早いところでは15日頃から、遅いところではクリスマスが済んでからお正月用の生花の入荷が始まるそうです。
センリョウに比べるとナンテンの入荷は少しだけ、と言うお店もありますが、ナンテンも正月花として根強い人気があるようです。
余談ですが・・・
我が家の玄関先に何年も前から植えられているナンテンの木。
赤い実がたわわになった枝先が、
夜中見事にボキッと折られて盗まれたのは、ちょうど一年前。
そんながめついことしてたら縁起が悪いのに・・・(HANADANGO)