中央卸売市場の広いフロアの訪ね歩き、冬至も近いため、おもしろカボチャネタを探していたんですが、ほとんど普通のカボチャばかり。
どのお店でも同じようなお話で、要約すると・・・
★ カボチャの旬は夏で、夏場は北海道産が多い
★ 冬至のカボチャは本来、旬から外れたもの
★ 冬場は緑黄色野菜が不足するので、秋に採れたカボチャを置いておいて、冬至に食べる習慣がいつの間にか定着した
★ 冬至用は国産では鹿児島産が中心。以前は沖縄もあったが最近は少ない
★ 国産だけでは冬至の需要をまかない切れないので輸入物(トンガ、ニュージーランド、サモア諸島など)が中心
★ 冬場の北海道産は出荷された後、需要地の低温で傷みやすい(早く食べないといけない、扱いが難しい)
そうですか~
ということで鹿児島産を探していると ・・・そのカボチャ君に出会いました。
名前は、鹿児島県加世田市の特産”加世田南瓜(かせだなんきん)”。
スーパーのかぼちゃの3倍はあるでしょうか?
秤の針が指してる数字は・・・5.5キログラム!。
オソルオソル値段を聞くと、
「800円!」 ・・・ 予想価格の○分の1
はは~ん(`τ´) 大きすぎるから大味なんじゃないの?
とんでもないっ!!
この”加世田”に限らず、カボチャは大きければ大きいほどおいしい!
5.5キロは、めったにないデカさですが、おいしさには太鼓判が押せますよ。
(標準的な加世田南瓜は、2キロ~2.5キロだそうです。)
横で聞いていた仕入の八百屋さんもそ~や!そ~や!と合いの手を入れる。笑
サクラなんじゃないのぉ ~ σ'ω^)
今年、鹿児島は台風被害が少なく、葉っぱが広がって栄養が充分に行き届いて、作柄GOODなんですって。
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”加世田南瓜”はここが違う!っていうセールスポイントを現地の農業改良普及センターのおじさん(野菜担当)に聞いてみました。
ついでにおいしいカボチャについても教えてもらいました。
★カボチャはツル性で、地面に這わせて実をならせる
★春(夏に出荷)は、ひとつのツルにふたつの実がなるよう交配する
最初になった実はいいが、ふたつ目の実は葉の状態が良くなければ、実がならないこともある。ふたつ目を断念する場合もある。
★秋(冬至用)は、ひとつのツルにひとつの実がなるように交配する。カボチャの生育の最適温度は、昼28~30度、夜最低10度
気温が下がっていくので、ふたつ目が実るまで生育できないから、ひとつ、です。
★カボチャは、ツルに連なって実がなるが、植えたところから一番近い(一番目になる)カボチャの方が、植えたところから遠い(二番目になる)ものよりも少しおいしいと言える。
★カボチャのオイシさは、ひとつのツルに何個の実がなっていたか?によります
★あとは完熟まで収穫日数を守っているものが、もちろんオイシイ
★つまり、大きいカボチャほど栄養が行き届いていて、おいしいと言えます
★”加世田南瓜”は、交配(受粉)してから60日間、葉につけたまま完全に熟すのを待ち、完熟して初めて収穫し出荷します。
それだけこの時期の加世田南瓜は、北海道産やニュージーランド産に比べると、完熟カボチャ本来のおいしさを備えています!
と、いうことでした。
・・・さてと、いろいろわかってきたところで、おっきなマナ板、どうしようかな? ( ̄ω ̄;)(HANADANGO)
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