メロンや西洋なしのような果物に、「常温で○○日くらい置いておいたら食べ頃になります」「果皮の色が○○色になってきたら食べごろです」みたいな説明書きを見たことがあると思います。
果物は種類によって、リンゴ、日本なし、ブドウ、柿のように「完熟の状態で収穫されるもの」と、バナナ、マンゴー、西洋なし、メロン、キウイのように「未熟な状態で収穫されてから追熟されるもの」とがあります。
果物は完熟がオイシイのですが、種類によっては完熟の状態で輸送するのがむずかしかったり、収穫する際に落下して傷んでしまうものもあります。
そこで、未熟なうちに収穫して、後から熟させるのが、いわゆる追熟。
『ついじゅく』と読みます(o'-^)b
店頭に並べる前に追熟させ完熟になってから売りに出されるものと、消費者が購入してから追熟させる場合とがあります。
完熟果物はできるだけ新鮮なうちに食べるほどおいしいですが、追熟が必要なものは香りや柔らかさなどを見ながら「食べごろを見極める」ことが大事v(^o⌒)-☆
冷蔵庫に入れると追熟が止まってしまうので、必ず室温で追熟させます。
食べ頃になったら、食べる直前、2時間程度冷やすのがおいしく食べるコツ。
★バナナが貯蔵されるムロ
バナナは、完熟状態で輸入されると、皮が割れたところに虫が卵を産みつけるので、食物検疫上、「完熟バナナ」は輸入禁止されています。
輸入バナナは、港々に俗に「ムロ」と呼ばれる追熟用の保管所でエチレンガス(植物ホルモン)を使い、デンプンを糖化させて追熟させてから出荷されています。
熟してくると黒いポツポツが増えてきますよね。シュガースポットと呼ばれるこの斑点が食べごろのサインv(^-゜)v
ただし、どの果物も「追熟さえすればオイシクなる」と言うものではありません。
何より、「各々の品種に適した時期に収穫し、品種に適した条件で追熟すること」がポイント。収穫は早すぎても遅すぎても食味が落ちます。
旬のオイシイ果物、珍しい果物をいただいたら、食べ頃を逃さないようカレンダーにメモっておくといいでうね(=^ー゜)ノ(HANADANGO)
※写真手前のキウイ、バナナは追熟が必要な果物。写真奥のリンゴ、柿は完熟で収穫される果物。