裏ごしした梅干に砂糖を加えてじっくり煮込みます。
出来上がりの見た目から、梅のケチャップのようなものと、よく言われます。
江戸時代、一般庶民の間で使われていたほどの伝統的な万能調味料で、中華料理の分野では、コクを出す時に使うオイスターソースのようなものです。
梅びしおを少し醤油に溶いて、刺身につけて食べると味が引き立つとか、煮物に混ぜたり、魚の煮付けにも使えるなど、たくさんの使い道があります。
西洋風には、マヨネーズと合わせたら梅マヨにもなります。
ゆでたスパゲッティにからめたり、サンドイッチにはさんだりして使えます。
梅干があったら、つくり置きしておいて、いろいろなメニューに使ってみてください。味が引き立つほか、重宝しますよ。(栄養成分表にも記載されています)
★梅びしおのつくり方
【材料】梅干400g(正味の量)
砂糖200g
【作り方】
1.梅干に穴を開ける。(フォークなどで10ヶ所くらい)
2.梅干を水(梅干がひたひたに浸る程度の量)から2度ゆでる。
(沸騰から弱火で1回目20分、一度ゆで汁を捨てて水を入れ直してから2回目10分)
3.冷めたら種を取り、細かくたたく。
4.鍋に砂糖と3の梅干を入れ、よく混ぜてから火にかける。
5.混ぜながら火にかけ、とろみがついたら出来上がり。
※ドロッとしたソース状になるまでよく煮詰めること。
★梅びしおソース
【材料】梅びしお 大2、砂糖大1、しょう油 大1、ウスタソース 大1、お酒大1、水50ml、サラダ油大1/2、白ねぎ5cm、豆板醤小1/4
1.梅びしお、砂糖、しょう油を合わせる。
2.ウスターソース、お酒、水も合わせる。
3.サラダ油を熱し、白ネギ、豆板醤を加えて炒め、香りを出す。
4.3に1を加え、更に2を加える。
5.冷めたら野菜を取り出し、きれいな容器に入れる。
減塩して、その分お酒で防腐効果を出しています。
(お話;市文字屋與三郎・森本千恵美社長、 文;HANADANGO)