写真は”アイスプラント”というお野菜。
茎のあたりのツブツブキラキラ見えますか?(葉っぱの裏にもあります)
これ水滴ではないんですよ。
買ってきたものを、ちょっとちぎって、そのまま食べてみました。
葉肉が厚くてシャキシャキして歯ざわりも悪くありません。
ニガ味もクセも無く、食べやすいっ! そのうちに口の中に少しお塩の味が!? お塩もかけていないのに、ドウシテ味が???
あらためて、茎の付近にびっしりとあるツブツブキラキラをかじってみると、やっぱりお塩の味がします。
実は、茎や葉のツブツブキラキラは、透明の膜に覆われた水泡。
このツブツブキラキラの中に畑の土から吸収された塩分(Na)が、貯まっているんですって。
カリフォルニアは太平洋岸の厳しい乾燥地帯などでよく育つアイスプラント。サボテンの一種だそうです。
数年前から、新しい食材としてフランス料理などの高級レストランで注目されるようになりました。なぜなら、アイスプラントのツブツブキラキラをローソクの灯りにかざしてみてください。
そこには妖艶な銀河の世界が・・・
クリスマス料理の付け合せとして重宝されるようになり、クリスマスシーズンだけ欧米から輸入されているそうです。
ところが今年から佐賀県が”特産農産物”として生産するようになり、今シーズンから市場に出始めました ヽ(\'◇')ノ
ご存知、佐賀県といえば”有明の海”。
干拓農地での”塩害”が以前から問題になっていて、塩分を多く含む土壌に強いアイスプラントに白羽の矢が立ったというワケ。
おまけに、アイスプラントは土の中の塩分を吸収・蓄積する性質があるので、土壌を一般作物が生育できる土にまで回復してくれる。
お塩のいらないおいしいサラダに、土壌の回復、というダブル効果に期待されており、佐賀県の農業には、まさに”メシア・フロム・U.S.A~”( ̄△ ̄)!
秋口から夏頃まで長期に出回ります。
天然の塩味が楽しめるので、サラダに向いています。
ドレッシングをかけるとドレッシングの味に負けてしまうので、シンプルにそのままか、ちょっとマヨネーズをつける程度(塩味は元々ついてるので)でも、十分においしかったです。
今回は大阪中央卸売市場(3Fの生鮮野菜市場)にある”下浦商店”さんに聞きました。
野菜イタメにも使えますが、せっかくのツブツブキラキラが目立たなくなるので、あまりオススメでないとか。
「おいしい!というより、キラキラしたツブツブを見て楽しんだり、口に入れた時の肉質の食感を楽しんだりするものですね」とのこと。
個人的には、クセも全くないので肉料理の付け合せにも向いている、と思いました。
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ところでお客さんはどんな方が多いんでしょう?
ほとんど(八割くらい)は”納め屋(おさめや)さん”ですね。
”納め屋さん”?
レストランとかに納品される業者の方です。
へぇー!そんな業種があったんですか!
後は料理教室の方とかで、一般の方はほとんど来られませんね。
歓迎しますよ!
一般・一見(いちげん)には敷居が高いかな、と思いつつ足を運びましたが、
珍客の私にもとっても優しい(&ソフトでオトコマエな課長さんの)”下浦商店”さんでした(-.☆)(HANADANGO)
大阪市中央卸売市場 青果市場(3F。16番)
(株)下浦商店 06-6469-5700
※前々回、このブログで紹介した黒ダイコンもたまに入荷するそうです。