昔は土ショウガと言えば冷奴の上に乗っているくらいでしたが、最近では土ショウガが見直されてきて、夏場にもよく売れます。
逆に夏野菜サラダも、夏より冬に売れる時代です。
空調がきいて住環境が楽になるほど、身体に良くない条件も増えるもの。
例えば冷え性で悩む人も増えています。身体の冷えには土ショウガ。
体が温まるので、冷えで困っている人などは一年中使うとよいですね。
土ショウガを梅と一緒に摂ってもらうと、冷え性に更にいいと言われています。
●新ショウガと囲いショウガ
新ショウガ(堀りたてのショウガ、根ショウガ)は、暗いところで日に当たらないように囲って貯蔵し、水分をとばして保存がきくようにして「囲いショウガ」として出荷されています。
露地物は秋に、ハウス物は春から夏にかけて収穫され、そのまま出荷されるものは新ショウガで主に酢漬けなどに利用されます。冷暗保存された囲いショウガ(主に薬味として利用されます)はそれ以外の季節に出荷されますから、一年を通じてショウガを利用することができます。
●国産のものを
ただし、ぜひ国産のものを食べて欲しいですね。
国産のショウガは品質が全然違います。
特に輸入物(中国産)は残留農薬が怖いし、食感もガリガリしています。
国産のものは皮ごとすっても筋ばりません。水気がたっぷり出るし、食感もギシギシしません。
●保存と利用方法
土ショウガは必ず一回では使い切れずだいたい残るもの。
切ったりすったりしたものを冷蔵庫に置いておいても、次に使う頃、風味は落ちています。
新鮮さを保つには、使う時に、残りも全部すりおろしてしまったり、きざんだりしてから冷凍しておくことをお薦めします。
使う時に自然解凍して、サラダに入れたり、冷奴に乗せたりできます。
小分けして冷凍しておけば手間もかからず、使いたい時にぱっと使えますよね。
冷たい野菜サラダに土ショウガを落とすだけで、からだが少し温まります。
土ショウガには発汗作用がありますので、みそ汁などに入れてもいいですね。
(お話;市文字屋與三郎・森本千恵美社長、 文;HANADANGO)